ハローワークの嘘だらけ求人票に騙された!

このパートブログについて

私がこのブログを書こうと決意したのは2020年の年末です。

ブログで何か長期に渡って書き綴れるネタが無い物かと思案していた時に、数年前にパート社員として勤めていた会社の事が頭に浮かびました。

当時は子供が幼稚園児で、まだまだ手がかかる年齢だった事と、主人が仕事で殆ど家におらず、ほぼ母子家庭状態だった中でのパート勤務で、本当に大変でした。

家族の問題以上に、その会社自体がはっきり言ってブラックで、私の精神も体力もボロボロ状態の数年を過ごす事になり、今でもその時の事は思い出すのが憚られるほどです。

ちなみに私がハローワークで仕事を探そうと思ったきっかけは、私の住んでいた地域のハローワークでワーキングママさん専用の窓口があり、ハローワーク内に託児所もあって働く女性に優しいアピールがあったからです。

求人も育児中のママに優しい仕事を優先して紹介してもらえたり、就職後も先方の会社との間に立って、女性の働きやすさを会社側に要求して頂けるとの事で、ハローワークでの就活を行う事に決めたのです。

正直言うとパートタイマーとしての求職なので、ハローワークを通さなくてもそれなりの仕事を見つける事も出来たでしょうが、万一就活中に何かのトラブルがあった時に、誰かしらに相談が出来る環境を作っておきたかったのも、ハローワークを通す事にした理由でもあります。

ハローワークさんには、急いで仕事を探している訳では無いので、ゆっくりと自分にあった仕事を探したい、と伝えました。

担当の方もそれを理解して頂けたのですが、それからわずか数日後に、自宅に一枚の求人票が届きました。

良い事ばかり書いてある求人票はまず疑え!

ブラックパートとして働く事になってしまった私の最大のミスは、ハローワークから送って来られた求人票をそのまま信じて、すぐに面接のエントリーをしてしまった事です。

今思うと、この時に会社の評判をしっかり調べておけば、精神的にも体力的にも疲弊して家族に迷惑をかける事も無かったし、なかなか辞めさせてもらえず、辞める事自体で精神をすり減らされると言う状態にはならなかったのです。

一応私はネットで会社の評判を調べはしました。

しかし、なぜかネット上にはその会社の良い事しか書かれておらず、悪評は一切ありませんでした。

それで安心して面接のエントリーをした訳ですが、都会の大会社ならともかく、地方の小さな企業の評判はネット任せにせずに、ちゃんと地元を良く知る人に聞いて調べるべきだったと後になって後悔しました。

後々地元の方に話を聞くと、皆さん口をそろえて、

「あの会社はやめとけ…。」

と言われるのです。

また、求人票に書かれていたことも嘘だらけでした。

残業無し休日出勤無しの、定時9時~15時と言う内容でしたが、入社して一度も定時に帰れた事は無く、時には休日出勤もさせらました。

求人票を頂いた時にいい事ばかり書かれている事をもっと疑ってかかり、面接に行く前に先方やハローワークにきちんと確認しておくべきだったと悔やんでいます。

今後、パートを探そうと思われている主婦の皆さま、良い事ばかりが書かれている求人票には、絶対に注意してください。

そしてハローワークにいつまでも求人が出続けている会社は、ほとんどの場合ブラックだと思って下さい。

嘘だらけの求人票を見抜く5つのポイント

ここからは私が実際に感じた、ハローワークの求人票からブラックパートを見抜くポイントをご紹介します。

あくまでも私自身の経験から感じた私感ですので、参考程度に読んで頂けたらと思います。

①求人の間口が広すぎる

年齢不問•初心者OKなど、どんな人でもウエルカムな書き方には注意が必要です。

普通なら会社側は、即戦力や長期間に渡っての労働力を求めるはずです。

人材が定着し無さすぎて猫の手も借りたい状態で、初心者なのにレベルの高い仕事をいきなり任されて、責任まで押し付けられる可能性大です。

②給料以外の条件が良すぎる

給料や時給は地域の平均以下なのに、定時は9時から15時、残業も休日出勤も無し…パートでの雇用形態を望む主婦は、時給よりも時間や休日出勤の有無の方が重要になって来るので、思わず飛びついてしまいたくなる条件です。

しかし、実際入ってみると、定時は一応決められているのに帰りにくい雰囲気だったり、普通に定時ギリギリに仕事を押し付けられたりします。

また、時給が安いならそこまで重要な仕事を任せられる事は無いだろう…とも考えてしまいがちですが、ブラックな会社は低時給で普通に重要な仕事を任せて来ます。

これも、人材不足の為に求人票には建前上良い条件を書いてあるだけだと思って下さい。

本当なのは低い時給だけです。

③具体性が無いのにやる気重視をアピール

これも求人票によく書かれている謎の文言です。

具体的な仕事内容に関してはあまり書かれていないのに、無駄にやる気がどうのと書かれていた場合は、自分の担当範囲外の事もやらされた上に、やりがい搾取をされる可能性が大きいです。

ちょっと話は違いますが、時給800円台の事務職のパートに、「元看護師さん募集」などと書かれていた事もありました。

看護師さんのような激務を、時給800円代でさせようとしているのか…?と思った事もありました。

④自由で和やかな社風をアピール

社員同士が仲が良いとか、明るくて自由な環境だとか、イメージだけで雰囲気の良さをアピールしてあるのは、実際は真逆である可能性大です。

本当に自由で和やかな会社は、わざわざそんな事を書きません。

そう書いておけばイメージが良いから書いてあるだけです。

⑤長期間に渡って求人票が出し続けてある

上にも書いていますが、これがハローワークで求人票を見る際の一番のポイントだと言う事はよく知られています。

理不尽で労働環境が悪い会社は人材がなかなか定着しないので、どうしても長期間渡って求人票を出し続け無ければならないのです。

これを見極めるには、こちらも長期間にわたって求人票を見続けなければならないので大変です。

元々の地元の企業なら、あの会社はやめておけ…と言った噂も聞かれるかと思いますが、例えば引越して来て、新しい土地でパート探しをしようと思われたなら、なかなか地元の評判なども仕入れづらいかと思います。

実は、ブラックパート化しやすいのは、遠くから引っ越して来て、その土地をよく知らない人である事が多いのです。

そして会社側もそう言う層を上手く雇用しようと狙っているのです。

地元人間なら求人票にどれだけ良い事ばかり書いてあっても、騙される人は少ないでしょう。

なので結局、地元民に相手にされない→求人票が長期間に渡って出続けると言う要因にもなってしまうのです。

ハローワークの現実について

ハローワークに健全な会社はほとんど無い!

色々と書いて来ましたが、ほとんどのハローワークの求人票はブラックじゃ無いのか?と思われてしまうかもしれませんが、実はそれが現実です。

実際に体験して分かった事ですが、ハローワークに出されている求人票の中から健全な会社を見つける事の方が難しいのです。

冷静に考えると、ハローワークに求人を出す会社と言うのは、中途で退職者があった会社と言う事です。

結婚や引っ越しでの退職と言うのもあり得るかもしれませんが、非常にその確率は低いでしょう。

おそらくほとんどの場合が、会社が合わなくて辞めた…が本当の理由じゃ無いでしょうか。

どうしてもハローワークでの就活をしたいのなら、健全では無いと分かった上でその会社に飛び込み、最初のうちは我慢を重ね、その会社内で妥協点や落とし所を見つけて行くしか方法は無いかと思います。

ハローワークでブラックパートを避ける唯一の方法

それでも掃き溜めに鶴と言う諺もあるように、根気よく探せば中には健全な会社も希少ながら存在します。

私の知り合いに、ハローワークに5年と通い詰め、何度も何度も転職を重ねながらも現在は非常に待遇の良い職場をハローワーク経由で見つけ出した方がいます。

その方曰く、何度もしつこくハローワークに通い、職員の方に顔を覚えられて最終的には嫌がられるほどしつこく通ってやっと納得の行く仕事を紹介して貰えたと言っていました。

結局、ハローワークで良い職場を見つけるには、時間と根気と執念で窓口の職員さんをねじ伏せる事が唯一の方法のようです。

そもそもハローワークの職員さんの言う事まで聞き分けよく聞いて素直に働く人は、企業にとっては非常に都合良くどうとでも扱えるまさにブラック企業向けの人材であると言えます。

自分自身で企業の情報をしっかりと集め、ハローワークの窓口ではこの人材は一筋ならではでは行かない執念があると思わせて、まずハローワークに舐められない、そう言った自己改革が、ブラック化を避ける近道であると思います。

嘘だらけの求人票に騙された私のその後…

ここまでハローワークの求人票の嘘に関する私の私見を書いてきましたが、ここからは私が実際にハローワークの求人票の嘘に騙されてパート社員として就職してしまった、とある理不尽なブラック会社がどんな会社だったかをまとめます。

①最初から会社の理不尽に振り回される

ハローワークさんから紹介して頂いた会社は、最初の面接の時間からして理不尽でした。

ハローワークさんには、子供が幼稚園に行っている午後3時までの間しか面接に伺う事は出来ないと伝えてあり、その事は先方の会社にもハローワークさんの方から伝えて貰えたはずでした。

しかし、実際に指定された面接時間は午後5時でした。

何かの行き違いがあって時間の相違が出来てしまったのかもしれませんが、午後5時では子供の関係で面倒に伺えないと先方の会社に伝えたところ、

「では、お子さんを誰かに預けて来て下さい。」

と、当たり前のように言われました。

ウチは実家も義実家も遠方で祖父母に預ける事も出来ず、午後5時という忙しい時間に子供を預かってもらえるような間柄のご近所さんもおられなかったので、本当に困りました。

しかし、どうしても午後5時には面接に伺う事は無理なので、面接を辞退しますと伝えると、辞退されては困ることでもあるかのように、すぐ面接時間を変更して貰えました。

そのやり取りに私は強い違和感を感じたのですが、今思うとその違和感を信じてその面接は完全に辞退しておけばよかったと、反省しております。

②面接を受けてすぐに辞めたくなる

その会社は面接も不穏な雰囲気でいっぱいでした。

パートとは言え一応技術職での面接だったのに、面接官は社長一人で現場の上司や人事担当者の姿はありませんでした。

しかも面接中に急に残業の話を出され、

「うちの会社は主婦パートの人達も皆残業をしてくれている。」

などと言われました。

求人票にはパート社員は残業も求人出勤も無しと書かれていたのに、いきなりの話の食い違いに、私は不安でいっぱいになりました。

当然私は子供が小さく残業は出来ないので、残業と言う話が出た時点で面接の辞退を申し出ました。

しかし何故か「辞退」と言う言葉を出した瞬間に、先方は態度を変え、

「まあ、残業は絶対では無いから〜。」

などと言われましたが、結局それは人材を逃さない為のその場凌ぎの嘘でした。

③高価な制服を自腹で買い取らされる

面接が終わり、会社に不穏な空気を感じていた私は、この面接は通らなければ良いのに…と思っていましたが、そんな私の気持ちとは裏腹に、面接はしっかりと受かってしまいました…。

もうこうなったら腹を括ってこの会社で頑張ってみよう…そう思った私でしたが、またまたさらなる理不尽が用意されていました…。

何と、この会社の女子社員用の制服は自腹で買取制になっており、一式3万円もの請求をされたのです。

お金の無い専業主婦にとって予定外の3万円もの出費は痛く、家計に大打撃でした。

そして高価な制服を買い取らされた事によって、この会社からは簡単には逃げ出せない…と言う脅迫概念にも似た感覚を味合わせれたのです。

④理不尽な家族経営会社に振り回される

そしてこの会社は同族経営として3代目の会社でした。

大正時代から続く老舗でしたが、いつまでも古い価値観が会社内に燻っていて、パート従業員=丁稚奉公人のような扱いがこの現代でも残っていました。

高齢の会長さんがオフィス内をウロつき、自由気ままに従業員を私用に扱ったり、経営一族の私的なお使いなど、当たり前のように従業員がさせられました。

パート社員はまるでお手伝いさんのように扱われる事もあり、一応技術職として入社した私も、経営一族の食事作りを手伝わされる事もありました。

⑤些細なミスで時間外に始末書を書かされる

この会社では、些細なミスで始末書を書かされる事がよくありました。

しかもその始末書が、オフィス内の掲示板に所狭しと貼り付けてありました。

今まで私の中の始末書とは、どうしても取り返しの付かないミスを犯して会社に多大な損益を出してしまった時に書く書類と言うイメージだったので、所狭しと張り付けてある始末書に驚きを隠せませんでした。

始末書じゃなく反省文じゃ無いの?と思うような内容の物もありましたが、なぜか全て始末書と書かれていました。

何のためにこんなに始末書を書かせて貼り付けてあるのか、その時は真意は分かりませんでしたが、社員の些細なミスをいつまでも始末書として貼り付けておくやり方が、私には不気味に感じられましたし、時代遅れにも思えました。

そして、こうでもしないと社員を教育出来ないのだろうか…と、逆に経営陣の社員教育の無能さを露呈しているようにも思えました。

⑥公私混同上司の好き勝手に振り回される

この会社は正社員の上司も公私混同で好き勝手ばかりの上司でした。

仕事が終わって飲みに行って、自宅に帰るのが面倒になって会社に泊まり、翌日にヨレヨレのYシャツをパート社員に洗濯させたり、アイロンがけをさせたりしていました。

パート社員はまるで奥さんかお母さん的な扱いを受け、業務とは別に余計な仕事をさせられる事が当たり前となっていました。

そして上司は何をするにも面倒くさい面接くさいばかりで、自分からテキパキ動くような事もなく、全てをパート社員任せにしていました。

⑦仕事が終わっているのに帰れない

求人票に書いてあった残業無しの記載…それが大嘘だった事は初出勤時にすでに分かりました。

初出勤したパート社員に、定時が過ぎても仕事を振られ、まだ会社に慣れていない私は流れにまかせて残業をせせざるを得ませんでした。

慣れてらっしゃる先輩パートさん達は、この日はそそくさと逃げるように帰られましたが、普段はほぼ毎日のように残業をされていました。

この会社では、自分が定時に帰りたいときは誰かに仕事を押し付けてでも逃げるように帰るか、割り切って残業をするかしか道は無く、誰もが気持ちよく仕事を終わらせて定時に帰る…なんて事はパートでも無理なのだと悟りました。

だったら求人票に「残業無し」とあきらかな嘘を書かずに、「仕事の進捗状況によっては残業もあります」くらいは書いておいて欲しかったと思いました。

(おそらくそう書くと、残業代の支払いが発生したり、求人への応募が来ない可能性があるので、あえて残業無しと書いて、最初から主婦パートを残業代無しでこき使うつもりなのでしょう。)

⑧パートは出勤しても時給が出ない日がある

こちらもとても酷い会社のやり方なのですが、パート社員は出勤しても時給が出ない日がありました。

それは、月に2~3度行われる正社員のミーティング時に、パート社員はミーティング室に併設されたキッチンで、ミーティング中に食べるお菓子を作らされるのですが、そのお菓子作りは会社のレクリエーションとして扱われていて、なんと時給が出ないのです。

当然出勤はしているので、社内掃除や電話応対などは普通にこなしているのに…時給だけが出ないのです。

なぜこんな酷い扱いをするのか…おそらくパート社員の残業が多く、扶養範囲内にする為に時給の調整が必要になるので、このお菓子作りタイムで時給の調整をしているのだと思われます。

それならミーティングの日はパート社員は休みにして頂けた方が家の事も出来るし、体調も整えられるので良いのですが…理不尽な会社は少しでも社員を会社に有利な方向に動かそうとするので、こんな理不尽もまかり通っているのです。

出勤するために子供を早く幼稚園連れて行き、身支度も整え、家事も買い物も早めに終わらせてバタバタして忙しい思いをし、出勤後も掃除や電話対応で普通に仕事をしているのに時給が出ない…私は何のためにこんな事をしているのか、理解が追い付きませんでした。

⑨副業が横行していて高価な物を買わされる

会社のお局さんが副業にはまっていて、会社で高価な化粧品や日用品を買わされる…なんて経験ありませんか?

会社によっては副業禁止や、社員同士での商売禁止を厳しく禁止にされている会社もあると思いますが、理不尽な会社は会社ぐるみで怪しげな副業に手を染めていて、経営者一族が自らパート社員にあれこれと高価な物を買わそうとしてきました。

せっかく働いてもらえたお給料も、高価な化粧品を買わされていくらも手元に残らない…何て事も普通だったりします。

購入を断ると、あからさまに仲間外れにされたり、仕事中にこちらへの当たりが強くなったりと、完全なパワハラがまかり通っているのです。

⑩辞めたいのに辞めさせて貰えない

パワハラや理不尽が常習化し、家族経営の経営陣や面倒な上司がパート社員を好き勝手扱う…こんな会社に見切りをつけてもう辞めたい!と思っても辞める事はそう簡単な事ではありませんでした。

何度も何度も退職の意向を申し出ても、頭ごなしに怒られたり、精神論を延々と語られたり、時には「君が居ないと会社がまわらない」と言った泣き落としテクまで使われて、しつこい引き止めに合いました。

一度辞めれてもまた再度出戻りの打診があったりと、辞めてからも会社と縁を切る事が中々出来ませんでした。

しかも、退職したはずなのに、雇用保険をかけ続けらていて、会社に籍がのこったままになっていました。

どこまで私をこき使おうとしているのか…私は会社に恐ろしさすら感じました。

ハローワークの求人票は嘘だらけまとめ

このように、ハローワークの嘘だらけの求人票に騙されてしまうと、とんでもないブラックな会社にひっかかり、心身共にしんどい思いをしてしまう事に繋がる事を、私の経験から語りました。

理不尽な会社は、求人票でさえ会社に有利になる事しか書いていないので、騙されてしまうとこちらは会社に搾取だけされて空になるまで搾り取られてしまいます。

そうならない為にも、ハローワークの求人票は書いてあることを絶対に鵜呑みにせず、応募する前に地元の企業についてよく知る人に評判を聞いたりして、自分でその会社について深く調べる事が重要なのです。

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