公私混同甚だしい家族経営会社

これは、地方の家族経営の中小企業に勤めた事のある方ならご経験がある方も多いのではないでしょうか…。

特に、老舗と呼ばれるような、地方で長年にわたって同族経営、家族経営で経営を続けてきた会社は、経営内部の風通しが悪いばかりか、経営家族の理不尽な価値観の押しつけや、従業人を仕事とは全く関係の無い私用な事に使われたりと、いわゆるブラックな環境が染みついてしまっている事が多いように思えます。

私が数年前にパート社員として就職した会社も、そんな同族経営のダメな部分がそこかしこに感じられる会社でした。

理不尽や矛盾を感じながら数年間働き、結果的に私はこの会社を見限りましたが、辞めるに辞めれない状況を作られて本当に大変な思いをしました。

そんな私の体験を少しお話いたします。

同族経営の頂点降臨

数年ぶりにパート社員として就職した会社は、バリバリの同族経営会社でした。

社長の奥様、娘さん、息子さんがそれぞれ役職についておられ、経営の全てが一族で行われているようでした。

そしてその同族経営の頂点にいらっしゃるお方こそ、社長の生母であらせられる「会長」でした。

この会社は先々代から続く世襲経営会社で、創業者は社長のおじいさんだったそうです。

しかし今社長の代になって事業を拡大し、今の体制になったそうです。

会長さんは創業者の娘で現社長の生母と言う(社長のお父さんは婿養子)この会社のバリバリの頂点にいらっしゃるお方なのです。

実は私が過去に働いてきた会社も、社長のお母様が会長さんと言うパターンはありました。

しかし殆どオフィスに顔を出されると言った事はなく、年一度の新年会でお顔を拝見する程度でした。

この会社では会長さんは、どうやら毎日の様にオフィスにいらっしゃるようで、何をされる訳でもなく、自由にお寛ぎになって時間を過ごされているようでした。

謎の肩もみ係に就任

初出勤で初対面の私に会長さんは、

「最近肩が凝って仕方ないから揉んで欲しい。」

と仰られました。

私は根が人見知りなのもあり、初対面でいきなり肩もみをさせられる事に違和感を覚えました。

しかし後で他の従業員の方に聞くと、会長さんは必ず新しい従業員さんが入られたときに、その方に肩もみをさせるそうです。

そして自分好みの肩もみ役が見つかったら、毎日の様にその従業員に肩もみをさせるのが日課だそうです。

私は別に肩もみが上手いわけでもありませんが、自分自身が大変な肩こり持ちなので何となく自己流で肩もみをやっていたのが会長さんに受けてしまったようでした。

そしてなぜか他の従業員さんたちが挙って

「これからの会長さんの肩もみ係は森林さんに決定ですね!」

と、おだてられる様に言われました。

しかし私の脳裏には、

「これって、体よく会長さんのお世話係をおしつけられてるんじゃ…。」

との疑念が浮かび上がって来たのです。

こう言った高齢の会長さんが自由に寛ぐ会社は、経営者一族にその気は無くてもブラック気質な会社である事が多いです。

この会社の創業は大正時代なのですが、昔からの会社は労働者を従業員と言う感覚では無く、丁稚奉公人と言う感覚で扱われるので、従業員が経営者の雑用やお使いをこなすのが当たり前、と言う感覚がナチュラルにあるのです。

今回のように肩揉みをさせられたり、休憩時間にお使いをさせられたり、当たり前のようにあります。

あまりに会長さんの会社の私物化が酷い場合、現代の感覚がある普通の会社なら、社長や専務が会長さんに注意をしなくてはならないでしょうが、この会社の場合はブラック気質が根深すぎるのか、誰もそうする人はおらず、結局パート社員がその皺寄せを受ける事になるのです。

こう言った事も中々外部からは分かりづらく、入社してみてブラックな事が分かったと言う場合が多いです。

入社前にここまでの会社の内情を知ることは難しいとは思いますが、やはり同族経営•家族経営の会社は、最大の注意を払って会社選びをする必要があると思います。

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