社員は誰も使っていない無駄なトレーニング室

パート社員として入社した会社は、何かと理不尽で不穏な空気感が漂う会社でした。

とくにパート社員の扱いが理不尽すぎて、社員が会議中に無時給のレクリエーションとしてお菓子作りをさせれたり、高齢の会長さんの肩もみやお茶入れを業務中にさせられたりと、パート社員と言うよりもお手伝いさんとう感じの扱われ方でした。

一応私も含め、この会社のパートさん達は技術職として雇われているはずです。

なのにお手伝いさんまがいの事までさせられ、先輩パートさん達がなぜ大人しく会社に従っているのか、私には不思議でたまりませんでした。

不思議と言えば、会社のビル内の片隅にある「トレーニング室」の存在も、会社の七不思議と言ってもいいほどの不思議さを醸し出していました。

一見すると社員の福利厚生用に設けられたトレーニング室に見えます。

知らない人からすると、この会社はきちんと福利厚生施設があり、ホワイトな会社だ…と思われるかもしれません。

しかし実態は…社員の皆さんから隠語で「節税ルーム」と呼ばれてしまっている曰く付きの部屋なのです。

会社にまつわる変な噂と節税ルームの実態

このトレーニング室は5年ほど前に出来たらしく、最初はぶら下がり健康器が置いてあるだけだったそうです。

パソコンでの仕事をしていると、つい背筋が丸くなってしまうので、休憩時間にぶら下がり健康器が使えたら作業効率もアップするでしょう。

きっと最初は本当に福利厚生用に購入されたのかもしれません。

ところが、昔からおられる事務員さんの話では、その年から毎年決算時期の前になると結構な高級健康器具が一台ずつトレーニング室に増えていったらしいです…。

サイクリングマシンにパンチングマシン、ジムにある様なプレスマシンまでありました。

そして去年追加された物は、なんとサウナルームだったそうです。

そのほとんどがほぼ新品状態で、誰も使っていないのがよく分かりました。

決算前に会社で使う備品を買い込む会社はよく聞きますが、こんな物を一台づつ増やされたら…社員から「節税ルーム」と揶揄されるのも納得でした。

そして社員の中ではそれらが経営一族の会社の経費の使い込みの一端だと、変な噂がはびこっていたのです。

次の決算前には一体何が増えるのだろう…私はなぜかどうでも良い事を考えてしまうのでした。

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