子供の熱でパートが仕事を休みすぎると言われる…面接時や入社時には子供の熱などの理由ならいくらでも休んでもらって良い…と言っていた会社側ですが、忙しい時にいざ休むとなるとこちらも休みにくいし、会社も良い顔をしません。

熱でうなされる我が子の横で、携帯で仕事の対応を強いられたり、結局こちらが何度も謝る事になってしまいます。

この記事ではそんな子供の熱でパートが仕事休みすぎ問題について考察しています。

子供の熱でパートが仕事休みすぎ問題について

私が数年前パートとして働いていた会社では、主婦パートを積極的に採用していたのは良いのですが、正社員の上司の中には主婦パート、特に小さな子どものいるパートに対しての意識が薄いと感じる事が多々ありました。

幼稚園のお迎えがあるのにギリギリまで残業をさせたり、過大にパートに仕事を与えて、休日出勤や持ち帰りの仕事をせざるを得ない事もありました。

しかし、一番面倒だと思った事は、子供が熱を出して会社を休まざるを得なくなった時に、気持ちよく休ませて貰えない雰囲気を上司が作っている事でした。

その会社は主婦パートさんが多かったので、やはり子どもの事でパートを休む方は多くいらっしゃいました。

面接時や入社時の説明では、主婦パートは子どもの体調不良等でなら気兼ねなく休んで良いと、社長の説明もあり、少し安心していたのですが、いざ同僚の主婦パートさんが休んでいると、上司や経営陣は休んだ人がいない間に、

「この忙しいのによく休めるな。」

「休まれると仕事にならない!一体いつ来るんだ!」

などと普通にオフィス内で言っていました。

私はそれを聞いて、おそらく私も同じように休んだら、こうやって裏ではぶつくさ言われるんだろう…と不安になりました。

こんな風に裏で休んだ人の事を悪く言うなら、なぜ最初から主婦パートを多く採用しているんだろう…。

それはやはり、主婦パートは低賃金で使いやすい人材でもあるので、少しでも人件費を抑えたい企業の抜け道的な人材確保の為であると思われます。

本来ならしっかりシフトを組んだり、休む人が出てもバックアップ体制を整えておくべきなのですが、理不尽な会社ほど人件費の削減には熱心なのに、そう言った従業員の働きやすさに関しては無関心な事も多く、主婦パートは働きづらさを感じてしまいます。

ここから⬇️は、私が実際にこの会社で感じた、子持ちパート休みすぎ問題に関して、事実を元に語っています。

なぜ子持ちパートはこんなに休むんだと思われる方にも、是非読んで頂いて、子持ちパートの気持ちを少しでも理解して頂きたいです。

読めない子供の体調

ついに子どもが熱を出した

パートに出始めて初めて子供が高熱を出したのは、入社3か月ほど経った頃の事でした。

私がパートに出始めた=子供が幼稚園に行き始めただったので、子供も初めての幼稚園生活で疲れも出ていたでしょう。

高熱が出る前も何度か体調を崩す事があったのですが、少しの症状で休ませてこちらも欠勤する訳に行かず、だましだまし幼稚園に連れて行っている状態でした。

この時初めて子供が急に高熱を出して、私も初めて急に仕事を休むと言う経験をしたのです。

病院に連れて行った所、子供の熱の原因は溶連菌感染症でした。

溶連菌感染症は一時的に高熱が出ますが、子供の場合は症状が軽い場合が多いそうです。

うちの息子も丸一日酷い高熱が出ましたが、二日目にはケロッとして飛び回れるほど元気になりました。

しかし、菌が完全に消えてしまうまで抗生物質を飲み続ける必要があり、二週間程度毎日薬を飲ますのが大変でした。

すぐ元気になったとは言え、丸一日は40度近くの高熱が出てうなされていたので、看病している私も気が気じゃありませんでした。

病院で大丈夫と言われても、熱が続いて別の病気になってしまわないか、本当に治るのか…など色々考えてしまい、子供の事で頭がいっぱいで正直仕事の事など考える余裕もありませんでした。

それでも襲ってくる会社からの電話

子供の熱などで休むことはOK…と面接時や入社時には言われていましたが、いざそうなるとやはり休みにくい物です。

その頃私は大きなプロジェクトを無理やり任されていて非常に忙しく、一日休むとそのプロジェクトも止まってしまって二~三週分くらい仕事が遅れてしまうような状態でした。

その頃ちょうど私の検査通院も重なり、パートを数日休ませてもらう事も多い時期だったので、予定外に急に休むとプロジェクトにとても響きました。

ですので、休みたいと言う連絡をしても会社側は最初に言っていた事など忘れて、あからさまに嫌そうな態度をとられました。

そして子供の看病中も幾度となく仕事の電話が掛かって来ました。

看病中は子供の事で頭がいっぱいで、仕事の事を言われてもすぐに反応できる余裕も無かったし、そもそも資料やデータも無い自宅で色々言われてもどうすることも出来ず、私は電話の度に

「すみません・すみません。」

と平謝りするしか無かったのです。

そして子供の風邪が移った私

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感染を責められる私

その後、私は子供の溶連菌感染症が移り、結局一週間もパートを休む事になってしまいました。

その前にも別件の検査通院で何度かパートを休んでいた事もあり、この一週間の休みは会社側の立場になって考えても、イライラする案件だったと思います。

子供の熱まではまだ百歩譲って許されたかもしれませんが、それが私に移った事は自己管理がなってないとされても言い訳出来ません。

なので、会社から休みすぎを責められても私は何も言い返す事が出来ませんでした。

当然子供の看病中は、マスクや消毒などの感染対策は出来る限りやったつもりでした。

しかし溶連菌は潜伏期間が5日ほどあるらしいので、潜伏期間中に移っていたのかもしれませんし、当時四歳の息子にまで感染管理を徹底させる事は不可能でした…。

そして私は約一週間会社を休んだ訳ですが、休んでしまった後の行きにくい会社に行った私には、遅れた仕事を穴埋めするための残業と休日出勤と、持ち帰りの仕事が待ち構えていました。

求人票にしっかりと記載してあった「残業無し・休日出勤無し」は、状況によっては「残業あり・休日出勤あり」だったのです。

その事実を、この騒動で私ははっきりと気づく事になったのです。

穴埋めの為に持ち帰りする事に…

子供の睡眠=仕事の効率

私は理不尽なこの会社でパート社員として働き始めて一か月程で、ほぼ毎日持ち帰りの仕事をするようになりました。

子供の熱騒動で一週間仕事を休んでからは、さらに持ち帰りの仕事量は増え、殆どの仕事を持ち帰ってからやっているような状態でした。

会社の上司からははっきりと「持ち帰れ!」とは言われてはいませんでしたが、実際問題持ち帰らないと仕事は殆ど進まず、持ち帰らずに仕事が進んでいなかったりすると当然叱責されるので、叱責されたくないと言う一心で持ち帰りをせざるを得ませんでした。

上にも書きましたが、仕事を1週間休んでからは、スケジュールが狂い、持ち帰りの仕事はますます増えました。

この頃の私は、子供が寝てから仕事をしていたので、子供の睡眠時間がそのまま仕事の効率になってしまっている状態だったのです。

寝かしつけに時間がかかると仕事も進まず、仕事が進んでいないと当然会社から怒られます。

そして仕事が進まなかった日は、「今日も怒られるかもしれない」と思ってしまい、朝から憂鬱になるので、

「子供が寝ない=憂鬱になる」

の法則にすら繋がってしまっていました。

出来るだけその法則を成立させない為に、子供を早く寝かせようと起きてる時間は力いっぱい遊ばせたり、寝る前に絵本を読み聞かせしたりしてきましたが、そうすると私自身が疲れて眠くなってしまい、子供が寝た後の仕事タイムどころじゃなくなるのです。

子どもの熱で1週間も休まなければ、こんな大変な思いはもう少しマシだったかもしれません。

ですが、子供の熱と言うどうしようもない事案で、なぜここまで私は追い込まれなければいけないんだと言う、釈然としない気持ちも、沸き始めていたのです。

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仕事の予定の狂いにより、私の生活はこうなりました。

ブラックパート主婦のルーティーン

 ここからは、この当時私がどのようなルーティーンで動いていたかを書きます。

午前5時半…お弁当作りと朝食作り。

午前6時…主人出勤。家事。

午前7時50分…幼稚園への送迎(園バスは無いので保護者の送迎)

午前8時…買い物。

午前8時15分…出勤。

午後3時…本来なら定時で帰宅時間ですが、ほぼ毎日サービス残業。

午後4時45分…退勤。

午後5時…幼稚園へのお迎え。

午後5時10分…帰宅・家事。

午後6時…子供と夕食・お風呂。

午後7時…子どもの遊び相手。

午後8時…子供の寝かしつけ。

午後8時半…持ち帰りの仕事を始める(当然サービスで。)

午後11時…主人帰宅。主人の夕食と片付け。

午後11時半…場合によっては持ち帰りの仕事の続き。

仕事が終わり次第就寝

正直、きちんと時給の出る時間より、サービスでしている時間の方が多く、これで扶養範囲内の給料しかもらえないのは釈然としませんでしたが、それを訴えても上司にも相手にされず、経営陣からは叱責がくるので、何も言えなかったのです。

元々私は丈夫な人間ではなく、40歳を超えてからはプレ高年齢とも言える症状も出始めていました。

仕事と家事と育児と持ち帰りの仕事で一息付く暇も無く、平日は毎日へとへと状態でした。

しかもまた子どもが熱を出して休む事になれば、今まで以上に仕事が大変になる可能性もあるので、子どもの体調管理にも神経を尖らせておく必要があるのもしんどかったです。

そんな思いから、せめて休日くらいはゆっくりしたいと言う気持ちが出てしまい、その頃は休日の家事は殆ど手抜きで、朝食も手作りする事はありませんでした。

丁度この時期は、主人も仕事がとても忙しい時期で、家事や育児はワンオペ状態で全て私がやっていました。

元々私は色々な事を両立して起用にこなすことがとても下手な性格です。

仕事でも家庭でもそんな性格が災いし、あっちが出来てたらこっちが出来てない、仕事に集中し始めたら家事は出来ないと言う状態で、はっきり言って家の中はひっちゃかめっちゃでした。

家事だけならほっといても何とかなったかもしれませんが、子供の事はさすがにほったらかしにする訳にも行かず、そのバランスを取るのがとても難しかったです。

子持ちパートに理解を!

私がそうだとは言えませんが、育児家事に真面目に取り組もうとする主婦ほど、毎日タイトな時間ルーティーンで生活をされているのでは無いでしょうか。

そう言った真面目な人材は、安価な主婦パートを求める企業にとっても非常に使いやすい人材だと言えるのです。

そしてその真面目さゆえに、子供が熱を出しても休み辛かったり、休んでしまった後に無理をしてしまう事もあると思います。

子持ちパートが休みすぎ!と批判は簡単に出来るでしょうが、子持ちパートさんの辛さもやはり企業側も充分に理解した上で、採用すべきでは無いでしょうか。

 

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