会社を辞めて二か月…そろそろ次の仕事を探そうかな…と思い始めた絶妙のタイミングでかかって来る、出戻りの誘い…。

辞めるなと言われたり、辞めろと言われたり、今度は戻ってこいと言われたり…。

冗談じゃないと言う気持ちもありましたが、人材不足で大変そうなパートさん達の姿を見てしまうと、ほっておけない気持ちになってしまい、結局出戻りを決意し、後々後悔する事になったのです。

一度辞めたパート先からの出戻りの誘い

一旦辞めたパート先から出戻りの誘いがあるが、受けるべきか悩んでいる…。

こんな悩みはありませんか?

実は出戻りで働くパート社員を雇っている会社は意外と多く、日本の企業の半数以上の会社が、一度辞めた社員の再雇用を行った事があると言うデータもある程です。

会社としては、その会社のやり方を熟知してくれている人材を再雇用する事で、新たな人材を教育する手間が省けるので、出戻り人材は非常に効率的で都合の良い人材でもあるのです。

私はパートを含め3社で働いた経験がありますが、その3社とも何らかの形で出戻り従業員を雇用されていました。

そして私自身も一度辞めたパート先から出戻りの打診を受け、パートとして再雇用された経験があります。

しかし私の場合は出戻りをしてしまった事により、後に大変後悔する事になってしまい、再度辞めたいと思ってもそう簡単には辞めさせて貰えないと言う状態になってしまいました…。

その時の話をこの記事で詳しくご紹介致します。

一旦抜け出せたブラックパート生活

私は約半年間、パート社員として勤めた理不尽な会社を辞めました。

↓会社を辞めた経緯などは、こちらの記事に詳しくまとめていますので、宜しければご覧ください。

なかなか辞表を受け取ってもらえなかったのですが、私よりも仕事が出来そうな高キャリア・高スキル持ちの女性上司が入社され、私はもう用済みとばかりに辞めさせてもらえる事になったのです。

出来る系の女性上司が入社されるまでは、君は戦力だから居てもらえないと困る…と言うような事を言われて引き止められていたのに、あまりの手の平返しの酷さに、やっと辞めさせてもらえるのに何故か釈然としない気持ちになっていました。

それでもこの理不尽な会社からやっと逃げ出せるので、釈然としない気持ちを抱きつつも、新しい道が開けた気がして、清々しい思いでした。

私は晴れて、半年以上のブラックパート生活から抜け出し、専業主婦にもどったのです。

専業主婦に戻った私

専業主婦に戻り、一か月程は悠々自適な生活を送りました。

パートに出始める前も専業主婦でしたが、子供はまだ幼稚園に入園前だったので、子供のお世話もあり悠々自適にのんびりすごす事は出来ませんでした。

しかし、この時は子供はもう幼稚園に行ってくれていたので、日中は好きな事が出来て、この半年間の疲れをいやす事が出来ました。

しかし不思議なもので、そんな生活も一カ月を超えると物足りなさが湧き出て来ました。

そして、もう絶対に関わりたくないと思っていたあの会社の事がなぜか気になり始めました…。

私は辞める前に大きなプロジェクトを任されていて、それを新しく入った女性上司に引継ぎしました。

そのプロジェクトが上手くいったのか、お客様の受けはどうだったのか…などなど仕事の事が気になってしょうがなくなったのです。

そんなある日、あの会社から電話がかかってきました。

私に話したい事があるので会社に来て欲しいと、社長自らの電話でした。

私は、「ひょっとして出戻りの誘いじゃ無いだろうか…。」と言う思いが脳裏にうかびましたが、まさかのビンゴでした。

のこのこと会社を訪れた私に、社長、会長、パートさん達総出で、出戻りを打診されてしまいました。

どうやらあの出来そうだった女性上司は、たった一カ月程度で居なくなってしまったらしいのです。

あっという間に辞めた、出来る?上司

同僚パートさんの話によると、出来そうだった女性上司は、最初は私から引き継いだプロジェクトを機嫌よくやられていたらしいのですが、この会社は自分のプロジェクトのみをやっていれば良い会社ではなく、時には会長さんのお茶入れや肩もみもしなくてはならないし、時にはケーキ作りや昼食作りもやらされるし、時には応接室の大量のコケシ磨きまでさせられる事などに、どうしてもプライドが許さなかったようで、すぐにお辞めになられたそうです。

一応正社員として入社されていたので、パート社員よりは雑用は少なかったとは思うのですが、私がいなくなりパートが減ったので、どうしてもその女性上司にも雑用が回ってきたのでしょう。

元々大手のメーカーでバリバリ働かれていた方だったそうなので、この会社の様な小規模の家族経営企業とは性が合わなかったのかもしれません。

そんな事から、この会社はまたまた人材不足に陥ってしまい、どうやら私が呼び戻される運びになってしまったようです。

辞めろと言ったり戻って来いと言ったり、冗談じゃない!と言う気持ちもありましたが、人材不足でさらにやつれていた同僚パートさん達の顔を見てしまうと、私はこのお誘いを断る事が出来ませんでした。

それに、途中で引き継いだプロジェクトの事も気がかりでした。

しばらく専業主婦としてのんびりできた事で体力も精神も休ませることが出来たので、根拠も無いのにまた仕事が出来そうだ…と言う気持ちさえどこからか沸いて来ていました。

そんなこんなで結局私は、退職から約2カ月でまたこの会社に戻ることになりました。

しかしこの出戻りは、結局大きな後悔をもたらす事になるのでした。

出戻りは必ず後悔します

出戻りした直後は…

出戻りして暫くは、会社の私への対応は以前と180度変わっていました。

一旦辞めた理由が、家事や育児に支障が出る程の仕事を求められた事だったので、私としても出戻りの条件として、残業や持ち帰りの仕事は行えないし、休日出勤も無理だと伝え、会社もそれを飲んでくれました。

最初のうちはその条件通りに仕事をさせてもらう事が出来、定時内でこなせない仕事は振られる事はありませんでした。

毎日定時の15時には退社でき、幼稚園のお迎えも余裕を持って行く事が出来て家事育児への負担も少なくなり、以前のようなしんどさもありませんでした。

この形ならこのまま長くこの会社でやっていけそうだ…と思ったのも束の間、そんな出戻り特需のような状態はほんの1ヶ月程度の事でした。

出戻りが大きな後悔に…

会社に出戻った事で最初はこちらの条件(と言うか、最初に求人票に書かれていた条件を言ったにすぎないのですが…)を飲んで働かせてもらえていましたが、そんな私の特別な状況を他の社員さんやパートさん達がよく思わないはずがありません。

出戻って1ヶ月もすると、定時が来たらさっさと帰ろうとする私を見て、

「この忙しいのに…空気読まずによく帰れるな…。」

とつぶやく上司もいました。

同僚パートさん達には面と向かっては文句は言われていませんでしたが、会社の空気全体がそう言う雰囲気になっていたので、私が帰った後残業しながら上司と共に同じように言われていたかもしれません。

そんな空気の中、やはり自分だけさっさと帰る訳にはいかないし、その空気感に耐え切れない…と思ってしまった私は結局また毎日残業をする事になってしまいます。

当然残業をしていたらもっと仕事をさせても大丈夫だと会社から思われてしまい、以前と同じかそれ以上の仕事を振られて、出戻る前と何ら変わらない残業、持ち帰り、休日出勤当たり前の状態になってしまったのです。

こんな状態になったのは、私自身がそう言った空気感に耐え切れない性格であり、どんな仕事でも与えられたら無理をしてでもこなさなければならないと言う、自分自身の社畜体質から引き起こしてしまった事実です。

会社側は、そう言った私の社畜体質を、以前の働きぶりから充分理解していて、再度会社に都合の良いようにこき使ってやろうと出戻りをさせただけだったのです。

出戻りを打診され、結局辞めた会社に戻ってしまった私は、せっかく理不尽な環境から抜け出せていたのにまた同じ環境に自ら戻ってしまい、前と同じかそれ以上にこき使われる事になり、私は大きな後悔をしてしまいました。

新しい道は無限大

出戻りよりも新しい道を!

私の経験のように、一度辞めた会社へ出戻っても、以前よりも良い環境や待遇で働かせてもらえる事などほとんどありません。

私が最初に会社を辞めたのは、会社の理不尽さに耐え切れなかった事が大きな理由です。

そんな理不尽な会社に再度戻ったところで、染み付いた理不尽さが解消されている訳などなく、また同じような理不尽を感じで同じように辞めたいと思うようになるのは当たり前の事です。

しかし再度辞めたいと思っても、2度目は辞表を出すのがさらに困難になるでしょう。

私自身も、1度目の辞表は新しい人が運良く入って来てくれたので、割とすぐ受け取って貰えましたが、2度目は会社が新しい人を一切入れてくれず、話をはぐらかされたり、時には怒られたりで、辞めたいと思ってから一年以上も辞める事が出来ず、結局主人の転勤による引越しと言う、裏技的な理由でしか辞めさせてもらう事は出来ませんでした。

こんな事にならない為にも、

一度辞めた会社からの出戻りの誘いがあったなら、その会社を辞めた理由をよく思い出し、また同じ理由で悩み、辞める事になっても良いのか

と言う事をよく考えてみて下さい。

私は悩み抜いてやっと辞めれた会社に戻るより、無限に広がる新しい社会の扉を開けられる事をお勧めしたいです。

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