パートとして入社したはずだったのに、気づいたら正社員と同じ仕事量を与えられて毎日残業する羽目になっていた…無論時給は据え置きで。

こんな思いをした事のあるパート社員さんは少なくないのでは無いでしょうか。

この記事では、私の実際の経験を元に主婦パートなのに正社員と同じ仕事量を与えられたエピソードについてまとめています。

パートの定時外に行われる研修

この会社では、正社員とパート社員合同の研修が幾度となく行われました。

一見すると、パート社員と正社員の垣根を無くすための前向きな研修に見えてしまうのですが、実際は正社員が研修と言う名でパート社員へ仕事の責任転嫁を行う為の物でした。

研修を受けたのだから、パートでも正社員と同じ仕事が出来るはずだと、時間的に制限のあるパート社員に正社員と同等の仕事量を体よく与える為に、研修は行われていたのです。

そしてその研修は、正社員の都合の良い時間に行われるので、パート社員の定時であるはずの15時前後に行われ、当然定時がすぎてもその研修は終わらず、パート社員は無駄に時間外をする事になってしまうのです。(当然サービスで)

その研修の内容は、別に研修として時間を取ってまでやるような事じゃないだろ…と思う様な内容なのですが、この会社の上司はどうしてもパート社員や部下の時間を拘束したいタイプのようで、このような形になっているようでした。

そして時間を拘束された結果、パート社員はあれこれ理由を付けられて正社員並みに仕事を増やされるのです。

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正社員と同じ仕事量をさせられるパート

勿論私がこの会社にパート社員として入社するきっかけとなった求人票には、正社員と同等の仕事をしてもらう…と言った事は一切記載されていませんでした。

パソコンでの資料作成と正社員の仕事の補助、が主な業務内容でパソコンが使えたら初心者でも楽にこなせる仕事…と言うような書き方がしてありました。

残業も休日出勤も無しで、子育て世代の主婦でも大丈夫…当然それらは会社側がなんだかんだ理由を付けてすべて破られるのですが、求人票には間違いなくそう記載されていたのです。

しかし実際入社すると、先述した通りなんだかんだと理由を付けられて正社員とほとんど同じ量の仕事を与えられて、ほぼ毎日残業をしないと仕事が追い付かない状況に有無を言わさず追い込まれました。

量だけならまだ百歩譲って、我慢したり仕事のやり方を工夫したりしてこなす事は可能だったのですが、当然そう言った会社はパートに重要な仕事の責任も持たせようとし、その為に先述したような研修が幾度となく行われたのです。

勿論パートであれ正社員であれ自分の仕事に責任を持つ事は当たり前ですが、この会社では研修を受けたのだからとパートにばかり責任を押し付け、正社員が仕事に責任を持たず、何か問題が起きてもすべてパート任せで正社員は知らん顔と言う、逃げハラスメントのような事も当たり前の様に行われていたのです。

こう言った会社の姿勢ややり方に、一石を投じてパートの待遇改善を訴えても焼け石に水で、一度この会社に足を踏み入れてしまった以上我慢して従わざるを得ず、プライベートも家族の事もすべて投げ出して会社に奉仕させる事を、会社は求めているようでした。

何を訴えても、「郷に入れば郷に従え!」と言われ、パート社員は次々と理不尽に仕事量を増やされるのですが、こう言った会社のやり方に、一パート社員が何かを言った所でその会社がやり方を変える事はあり得ません。

理不尽なやり方に反旗をふるうには、その会社を辞める事が一番効果的な方法だと落ち着く事になるのです。

この会社の理不尽エピソード

以下に、この会社の理不尽なエピソードをまとめます。

勝手にパートリーダーと呼ばれ始める

以前の記事で、入社一カ月のパート社員がいきなり仕事のリーダーに任命され、上の人からリーダーリーダーと呼ばれ始めた件についてを書きました。

一体リーダーって何なのだろう…そんな疑問を持ちつつただただ仕事だけを増やされ、上からの干渉も受け、忙しさとやりにくさで私は毎日いっぱいいっぱいでした。

しかし、いきなりある日からリーダなどと呼ばれ始め困惑したのは実は私だけではありませんでした。

パートの先輩で、皆からチーフと呼ばれている方も、以前私のようにいきなり上からチーフを任命され、訳も分からないままチーフと呼ばれているのだそうです…。

チーフと呼ばれている先輩は、私が入社した時にはすでにみんなからチーフチーフと呼ばれていましたし、実際そう呼ばれてもおかしくないほど仕事が出来て他のパートさんにも指示の出来る方だったので、チーフと呼ばれている事になんの疑問もありませんでした。

これほど出来る方なので、仕事を認められてきちんとした形でチーフに任命されたのかと思っていましたが、彼女も入社して間もなくの頃、まだ仕事のすべてをきちんと把握していないままチーフと呼ばれ始め、今に続いているらしいのです。

先輩は結果的に仕事が出来る方だったので、チーフに任命されたことは正解だったのかもしれませんが、やはり最初はいきなりの任命でプレッシャーもかけられ、仕事もやりにくかったとの話でした。

しかし悪い話ばかりではなく、先輩はチーフに任命されて、時給はほんの少しですが上がったらしいです。

え!給料が少しでも上がるなら、話は別…今後も頑張れば上がって行く可能性もあるのかも…。

と、一瞬だけ淡い期待を持ったのも束の間、先輩から無情なお言葉を頂きました。

「まあ、どんなに時給が上がっても、扶養範囲内のパートだから手取りは一切変わらないけどね…。」

そうなのです…。

扶養範囲内で働くパート労働者は、年間103万の壁を超える事は基本出来ません。

チーフだからリーダだからと時給を上げてもらえても、手取りには一切の変化は無いのです。

扶養範囲内パートと言っても、時給が上がっても手取りは変わらない…と言う理屈は冷静に考えると明らかにおかしいのですが、この会社ではそんなパートマジックがまかり通ってしまっているのです。

そんな話を先輩から聞き、私は目の前が真っ暗になるような感覚に支配されてしまうのでした。

誰かが犠牲にならないと回らない会社事情

世間でペーパーレスが叫ばれ始めて久しい昨今、この会社も一応そんな世間の流れに習ってペーパーレスを進めようとしていました。

しかし、まだまだ様々な書類を手書きで書く必要があり、こっちの書類はパソコンのクラウドに提出で許されるのに、あっちの書類は手書きで書かなければならないなど、書類によってやり方が違い、非常に面倒に感じる事がありました。

書類によっては、なぜかクラウドで提出しながらも、手書きでも書かなくてはならなかったりと、完全な二度手間に感じる事もあり、その書類作成に時間を取られ、本来の業務にかける時間を圧迫してしまい、(サービス)残業をしなくてはならない事も多々ありました。

しかし、経理に提出する書類を遅らせてしまうと、社長令嬢である経理課長さんが非常にお怒りになり、令嬢に残業をさせてしまう羽目になってしまうので、私達パート社員は必死に提出期限を守っていました。

勿論、他の部署に迷惑をかける訳にはいかず、私達の仕事の為に経理課長さんに残業をさせてしまうのはダメなのですが、パートが残業してまで提出期限を守ると言うのは完全な悪循環に感じ、社長令嬢が残業するのか、立場の弱いパートが残業するのかの二択で、結局パートが犠牲になって会社を回しているような気がしました。

こう言った会社の悪循環の為にサービス残業が増えてしまう現状を何とか打破しようと、流石にクラウド提出と書面提出の二重になっている部分を、一つは後回しでも良いと感じた私は、先輩パートさんそれを提案してみました。

先輩もそれには大賛成で、パートの中でそのやり方でやってみようとなったのですが、結局経理側に却下されました。

経理側のやり方はよくわかりませんが、どうしても二重で提出しなければならない理由があるようで、それが無いと経理側の手間が多くかかってしまい、無駄な時間が掛かってしまうそうです。

このように、新しいやり方を提案したとしても、じゃあ経理と現場双方で一度手間を省くやり方を考えてみよう…とは一切ならず、社長令嬢が残業する事無く定時で帰れる事がこの会社での一番の重要事項のようでした。

社長令嬢にもお子さんがおられ、保育園のお迎えに間に合わせる為に残業が出来なかったのは承知しているのですが、経理も現場も納得が出来るような仕事のやり方を、双方の意見を用いて構築して行く様な歩み寄りの姿勢でもあれば、まだこちらも納得が出来るのですが、残念ながらそんな姿勢はなく、こちらには理不尽さと不満だけが募って行くのです。

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