



机が汚い上司の無理難題
以前パート社員として働いていた会社で、汚れている机を勝手に掃除したり片付けたりすると鬼の首を取ったように怒り出す上司がいました。
その上司の机は万年ぐちゃぐちゃで、片付けられている所を見た事がありませんでした。
筆記具や文具の管理もされておらず、机や引き出しにぐちゃぐちゃのままほったらかされてあったり、無造作に突っ込んであったり…。
仕事に必要な物なのか、私物なのかも分からない物がごちゃごちゃと一緒くたに置かれていて、机もいつ拭かれたのかも分からない程汚れています。
置いてある書類や資料なども広げられたまま何カ月も放置してあり、その上に埃が降り積もって衛生的にもどうなんだろう…と周りの誰もが思っていました。
こんな机で、キチンとした仕事が出来ているのだろうか…私自身もあまり掃除が得意な人間では無かったのですが、そんな私ですらそう思ってしまう程、その上司のデスクはぐちゃぐちゃでした。
この会社は、お客様との打ち合わせスペースがオフィスの真横にあり、お客様に遠目でデスク周りを見られてしまう作りになっていました。
会社側からは特にデスク周りの片付けに関してはうるさく言われていた事は無いのですが、私を含め他の社員さんは、いつ誰にデスクを見られても印象を悪くしないように、常に綺麗に片付けるように心がけていました。
そんな状況だからこそ、余計その上司のデスク周りの汚れ具合が目立ってしまっていたのです。
しかし先述した通り、その上司のデスクを勝手に掃除すると
「机に置いてある物の感覚が変わると、良い仕事が出来なくなる!」
などと無理難題を言って怒られるのです。
そのセリフを大御所漫画家さんや芸術家の大先生がおっしゃるのならまだ理解出来るのですが、仕事は部下やパートに任せきりのお飾り上司の様な人がおっしゃる事に、私は納得が行きませんでした。
しかし、口答えをしてまた面倒に怒られるのも嫌なので、誰がその状況に目を瞑っていたのです。
レベルの低い上司の無理難題
ある時、とあるパートさんがそんな上司のデスクの汚さを見かねて、その上司に何も言わずに掃除をしてしまいました。
案の定その上司は怒り狂い、掃除をしてくれたパートさんを叱責しました。
もちろんそのパートさんは大事な書類などを勝手に片付けた訳では無く、あまりに汚い部分を綺麗にしただけで、上司の仕事に支障が出る行為をした訳ではありませんでした。
そもそも、オフィスのデスクと言う物は会社の物であり、その上に置いてある物も本来なら他の社員が勝手に動かしても文句を言われる筋合いは無いはずです。
そのデスク周りを管理する人間は、掃除などでいつ誰に物を動かされても良いように、大事な物はPC内で管理したり、分かりやすくまとめて整理しておくべきでしょう。
そんな仕事の基本的な事も出来ていないのに、上司だからと掃除した方を責めるのは理不尽の極みです。
そして極めつけの理不尽は、
「掃除のタイミングは俺が指示したときだけだ!」
との上司の言葉でした。
なぜパート社員が理不尽上司が掃除して欲しい時だけ掃除しなきゃならないんだ…デスクを好き勝手使いたいのなら、掃除も自分自身で好きな時にやれよ…。
こう言ったレベルの低い上司の無理難題に、真面目に仕事に取り組むパート社員が振り回され、疲弊させられて行くのです。